小児科・思春期内科・小児アレルギー科 // みらいクリニック(新座市)

み ら い ク リ ニ ッ ク

~小児科を中心とした地域医療と思春期医療のクリニックです(一般内科外来もあります)~

家庭でできるスキンケアの実際

入浴

 皮膚は温まり過ぎると、皮膚の温度センサーの関与で、痒みを惹起することから、熱し過ぎないことが良いとされています。皮膚バリア機能の改善には至適温度があり、概ね38~40℃(不感温度は35.5~36.6℃)がよいとされています。
 環境中の湿度は30~60%、室温は20℃程度でやや低めがよいとされています。
 皮膚を刺激しない入浴方法がよく、タオルで皮膚表面を強く擦らずに、泡で汚れを取る方が良いです。入浴後は必ず、保湿剤を塗布するのを忘れないで下さい。

シャワー

 汗は、アトピー性皮膚炎では、増悪因子とされています。夏季の汗をかく時期では、シャワーによる汗の除去がよく皮疹の改善を示しています。但し、保湿には、汗を適度にかくのがよい場合もあるので、皮疹の状況で汗との付き合い方を配慮しましょう。石鹸の使用においては、石鹸が残らないようにすることも重要ですが、同時にダニの死骸や糞便を取り除くことも重要です。石鹸は泡立てて、泡で洗うようにしましょう。

シャンプー

 シャンプーの洗い残し、石鹸の洗い残しが、皮疹の悪化をきたす場合があるので、髪の生え際、鼻横、顎などの部位に石鹸、シャンプーの付け残しがないように注意しましょう。

保湿剤

 入浴後、急速に皮膚から水分が蒸発拡散していき、ドライスキンの状態になっていきます。したがって、入浴後長時間保湿剤を塗らないまま放置しないようにして下さい。発汗や身体のほてりが収まったら速やかに保湿剤を塗布し、水分の蒸発拡散を最小限にとどめ、水分保持能力を維持し皮膚の乾燥を防ぎましょう。

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