予後・将来
将来は?
小児の気管支喘息の80~90%は、4~5歳までに初回発作があります。そして約70%は思春期までに発作がなくなります(寛解および治癒)。アレルギー性鼻炎など他のアレルギー症状に移行する事がしばしばあります。発作時に窒息などで死亡する事があります。
治癒率・寛解率
小児の気管支喘息の治癒率は50~60%で、寛解率を合わせると80~90%です。軽症例では約60%が治癒し、中等症と重症では各約30%が治癒します。また、死亡率は中等症0.3%、重症3.4%です。
他のアレルギー疾患の合併と予後との関係は、他のアレルギー疾患の合併のある場合、特に湿疹の合併で予後は悪くなります。性別と予後の関係は、女子の方がやや悪い傾向にあります。発症年齢と予後の関係は、発症年齢が低いほど特に生後6ヶ月以前の発症で予後が悪く、また逆に発症年齢が13歳以上になっても予後が悪くなります。
治療と予後の関係
発症後3~4年以内に来院し、治療を続けた患児の予後がよい為、治療は早期に開始した方がよいでしょう。