低身長とは?
低身長(成長障害)とは、同性同年齢の子どもの平均身長と比べて、身長が著しく低い、あるいは成長の速度が著しく遅い場合をいい、少し身長が低いというだけでは低身長とはいいません。成長が障害されているかどうかは、子どもの「身長」と「1年間の身長の増加(成長速度)」を目安に判断することができます。
次の2つの項目の両方、あるいはどちらかに当てはまる場合には、低身長(成長障害)と考えられますので、早めに当科に相談して下さい。
①身長が同性同年齢の子どもと比べて「-2SD以下」の場合
②1年間の身長増加が、同性同年齢の子どもの平均値の80%以下(小学校低学年では約4cm以下)で、これが2年以上続く場合
SD(標準偏差)とは統計学的に使われる言葉で、この場合は、子どもの身長のバラツキの程度を表しています。通常、身長が「+2SD」と「-2SD」の間に、全体の約95%の子どもの身長が入ることから、「-2SD」以下の身長の場合を低身長としています。下の標準成長曲線に記入しています。
低身長(標準値-2.0SD)の基準
年齢 | 男子(cm) | 女子(cm) |
5歳0ヵ月 | 98.1 | 97.7 |
5歳6ヵ月 | 100.9 | 100.6 |
6歳0ヵ月 | 103.8 | 103.4 |
6歳6ヵ月 | 106.8 | 106.1 |
7歳0ヵ月 | 109.5 | 108.8 |
7歳6ヵ月 | 112.2 | 111.4 |
8歳0ヵ月 | 114.7 | 113.9 |
8歳6ヵ月 | 117.2 | 116.4 |
9歳0ヵ月 | 119.7 | 118.8 |
9歳6ヵ月 | 122.1 | 121.2 |
10歳0ヵ月 | 124.5 | 123.9 |
10歳6ヵ月 | 126.8 | 126.7 |
11歳0ヵ月 | 128.9 | 130.2 |
11歳6ヵ月 | 131.0 | 133.8 |
12歳0ヵ月 | 133.9 | 137.0 |
12歳6ヵ月 | 136.8 | 140.2 |
13歳0ヵ月 | 140.7 | 142.3 |
13歳6ヵ月 | 144.6 | 144.3 |
14歳0ヵ月 | 148.6 | 145.3 |
14歳6ヵ月 | 152.5 | 146.2 |
15歳0ヵ月 | 154.7 | 146.5 |
15歳6ヵ月 | 156.8 | 146.9 |
16歳0ヵ月 | 157.7 | 147.1 |
16歳6ヵ月 | 158.5 | 147.2 |
17歳0ヵ月 | 158.8 | 147.4 |
17歳6ヵ月 | 159.1 | 147.6 |