中学生で身長が低い場合
思春期で身長が伸びず、クラスでも背が低い集団にいる場合、性ホルモンの分泌が年齢相当であると、最終身長が低くなる可能性がかなり高くなります。この極端な例が「低身長思春期発来」です。
一般に二次性徴を自覚するのは、男児で陰毛発生、女児で乳房発育ですが、その時に身長が低いと、最終身長が平均より低くなる可能性が高くなります。女児の場合、初潮が始まると骨端線が急速に閉鎖するので注意が必要です。
身長が低くい時期に性ホルモンの分泌が盛んになった場合、骨端線の状態(骨年齢)と二次性徴の程度(進行具合)により、身長を改善することが可能な場合があります。
骨年齢が男児15歳以下、女児14歳以下であれば、治療(性腺抑制療法など)により身長が伸びる可能性があります。
身長の低さに悩んだ場合は、まずは受診して診察と検査を受けることです。後悔する前に受診する勇気が必要です。診療に時間がかかるので、「思春期成長障害」で予約をお願いします。
無料で医療相談(TOPページ「医療相談専用」)も受けていますので、気になることがあれば気軽にメールでご相談ください。
実際に保険外で治療を行う場合の4週間の費用は、
①性腺抑制療法+蛋白同化ホルモン療法:
診察料(2,000~5,000円/日)+性腺抑制剤(28,000~60,000円/4週)+注射手技料(2,000円/回)+蛋白同化ホルモン剤(46~280円/日、1,640~8,190円/月)+長期治療指導料(3,000円/月)=36,370~78,190円
②蛋白同化ホルモン療法単独:
診察料(2,000~5,000円/日)+蛋白同化ホルモン剤(46~280円/日、1,640~8,190円/月)+長期治療指導料(3,000円/月)=6,640~16,190円
③性腺抑制療法単独:
診察料(2,000~5,000円/日)+性腺抑制剤(28,000~60,000円/4週)+注射手技料(2,000円/回)+長期治療指導料(3,000円/月)=35,000~70,000円
④成長ホルモン療法(自費)
※上記以外に、血液検査(5,000~11,000円)が年4回程度、骨年齢測定(5,000円)が年2回程度かかります。成長ホルモン注射(自己注射)の場合、注射針代(70本入)として2,000円程度かかります。
※予約時間により別途加算があります。
学年・年齢 | 男子(cm) | 女子(cm) |
幼稚園・5歳 | 110.4 | 109.4 |
小学校・6歳 | 116.5 | 115.6 |
小学校・7歳 | 122.5 | 121.5 |
小学校・8歳 | 128.1 | 127.2 |
小学校・9歳 | 133.6 | 133.4 |
小学校・10歳 | 138.8 | 140.2 |
小学校・11歳 | 145.2 | 146.8 |
中学校・12歳 | 152.7 | 151.9 |
中学校・13歳 | 159.9 | 154.8 |
中学校・14歳 | 165.2 | 156.5 |
高等学校・15歳 | 168.3 | 157.1 |
高等学校・16歳 | 169.9 | 157.5 |
高等学校・17歳 | 170.7 | 157.8 |