低身長・背を伸ばす・背が伸びる・成長ホルモン // みらいクリニック(新座市)

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み ら い ク リ ニ ッ ク

~小児科を中心とした地域医療と思春期医療のクリニックです(一般内科外来もあります)

身長を伸ばす方法②

(身長を伸ばす為の食事)

 身長を伸ばすために、「小さい時から牛乳を毎日たくさん飲んでいた」のに伸びなかったという話をよく聞きます。また、大量の牛乳を飲み「肥満症」になった子供もいます。一般に「牛乳には骨を作るカルシウムが多く含まれている」と思われています。その為に成長期にはたくさん飲まないといけないと思っている方が多くいます。しかし、幼稚園や小学校低学年の子供に、1日800ml(三食+おやつ)以上も牛乳を飲ませると、牛乳だけで満腹になり、他の食事を摂れなくなります(甘い食品や脂っこい食品でカロリーを摂取することになります)。バランスの悪い食事は、肥満などの原因になります。「牛乳神話」は本当なのでしょうか?
 下記に、牛乳に含まれている成分表と小児期から思春期に必要なカロリーと推奨される栄養素の一日量を示します。

製 品(200ml当) カロリー(cal) タンパク質(g) 脂質(g) 炭水化物(g) 塩分(g) カルシウム(mg) 鉄分(g)
明治おいしい牛乳 137 6.8 7.8 9.9 0.22 227 -
森永のおいしい牛乳 133 6.6 7.6 9.5 0.21 227 -
雪印メグミルク 133 6.5 7.6 9.6 0.21 227 -
毎日骨太1日分の
カルシウム
91 6.9 2.1 11 0.25 680 -
明治ミルクラブ 90 5.8 2.4 11.2 0.3 350 3.8
グリコ カルシウムと
鉄分の多いミルク
98 3 3.4 13.8 0.39 504 5.5

必要カロリー(Cal) タンパク質(g) カルシウム(mg) マグネシウム(mg) 鉄分(mg) 鉄分(mg) 亜鉛(mg)
男児
 
 
   
1~2歳 950 20 450 70 4.5   3
3~5歳 1300 25 600 100 5.5   4
6~7歳 1550 35 600 130 6.5   5
8~9歳 1850 40 650 170 8   6
10~11歳  2250 50 700 210 10   7
12~14歳  2600 60 1000 290 11.5   9
15~17歳  2850 65 800 360 9.5   10
18~29歳  2650 60 800 340 7   10
               
女児          (月経なし)    
1~2歳 900 20 400 70 4.5   3
3~5歳 1250 25 550 100 5   4
6~7歳 1450 30 550 130 6.5   5
8~9歳 1700 40 750 160 8.5 (月経あり) 5
10~11歳 2100 50 750 220 10 14 7
12~14歳 2400 55 800 290 10 14 8
15~17歳 2300 55 650 310 7 10.5 8
18~29歳 1950 50 650 270 6 10.5 8

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 幼稚園や小学校低学年で一日に牛乳を800mlも飲ますと、カルシウムは十分に摂取できますが、その為に満腹になり、タンパク質・鉄分などが摂取できなくなります。身長を伸ばす為には、成長ホルモンを分泌させ、骨を作って伸ばさないとなりません。骨を作るのにはカルシウム、タンパク質が、成長ホルモンを分泌させる為には亜鉛が、骨を伸ばす為にはマグネシウムが、体中に酵素を運ぶ為には鉄分が必要です。カルシウムだけ摂取しても身長が伸びない理由です。
 食事量を多くせずに必要な栄養素を摂ることが重要になります。現代の家庭環境(社会生活)を考えると、色々な種類の食材を買って、自宅で作るのは不可能でしょう。手軽な機能性補助食として「栄養素を強化したふりかけ」や「機能性牛乳」を使用すると容易に必要な栄養素を摂取することができます。また、必要な栄養素を摂取できても、カロリー過多になっては困るので、調理法として「揚げる」「炒める」は止めて「焼く」「煮る」「蒸す」を多くしましょう。
 ネットなどで「アルギニン」で身長が伸びたという記事を見ますが、「アルギニン」はタンパク質を構成するアミノ酸で、現代社会の子供たちがタンパク質不足になっているのに注目して販売し効果を得ているように感じるだけで、普通に食事を摂取している子供たちには不必要です(効果はありません)。また、ネットでよく見かけるサプリメントの「カラダアルファ(α)」10粒当たりの成分はホームページ掲載内容から計算すると「タンパク質約0.66g、鉄分約0.66mg、カルシウム約3.7mg、マグネシウム約1.66mg」で、掲載内容のような効果は全く期待できません。小児病院等では、不足しているカルシウム・鉄分を補う為に「機能性ふりかけ」をよく使用します。安価で少量で必要量が摂取できるので理想的です。同じように家庭でのタンパク質不足に対しても補助食品(「ウイダー」ジュニア プロテインや「サバス」ジュニアプロテイン[ココア味])を用いた方が、献立に悩み神経質にならず、優しい家庭環境を作ると思います。身長を伸ばす為には、「栄養」「運動」「睡眠」「環境(心理面)」が必要です。
 ネット上には、身長を伸ばしたい気持ちを利用して、たくさんのサプリメントが販売されています。ホームページ上に、正確な成分表示「何錠あたり、または何gあたり、カルシウム○○mg、タンパク質〇〇g、鉄分〇〇mgなど」をしていないと信用してはいけません。特に、「〇〇の〇倍」などの表記は誤解させることを目的とした悪意のある掲載内容です。

成長ホルモンを分泌させる薬としてアミノ酸(アルギニンなど)やたんぱく質などを主成分とする内服薬が宣伝されることがありますが、それによる成長の促進は、科学的に証明されていません。国立健康・栄養研究所のホームページの「健康食品の安全性・有効性情報」でも、アルギニン製剤に関して、「発育・成長に関しての文献は見あたらない」「小児にサプリメントとして使用することは推奨できない」と書かれています。また、成長ホルモンを強力に分泌させる効果のある点鼻薬を用いて行われた臨床試験でも、成長率の改善は全く認められませんでした。このことは、成長ホルモンを分泌させるという薬には身長を伸ばす効果がないことを、明らかに示しています。 (成長科学協会HPより引用)

製 品(1袋当) カロリー(cal) タンパク質(g) 脂質(g) 炭水化物(g) 塩分(g) カルシウム(mg) 鉄分(g) 亜鉛(mg)
ふりかけ鉄之助
+亜鉛 かつお
14 0.9 0.6 1.1 0.2 13 3 1.2
ふりかけ鉄之助
+亜鉛 さけ
14 0.4 0.5 1.6 0.3 10 3 1.2
ふりかけ鉄之助
+亜鉛 のりごま
16 0.6 1.1 1 0.2 21 3 1.2
丸美屋 のりたま
11 0.58 0.55 0.99 0.23 17


 
丸美屋 すきやき 11 0.47 0.53 1.2 0.23 6.9
 
永谷園 アンパンマンふりかけ さけ
9 0.3 0.15 1.6 0.3 52
 
永谷園 アンパンマンふりかけ たまご 9 0.3 0.14 1.6 0.2 59    
Fe+Znふりかけ
たまご
12.3 0.4 0.3 2.1 0.2   1.2 2.4
Fe+Znふりかけ
12.2 0.3 0.3 2 0.3 1.2 2.4
Fe+Znふりかけのりごま 14 0.4 0.7 1.6 0.3 1.3 2.5
三島 お魚ふりかけ 8.7 0.61 0.29 0.89 0.25 198    
三島 大豆ふりかけ 11 0.74 0.55 0.85 0.14   4.5  
製 品(1食当) カロリー(cal) タンパク質(g) 脂質(g) 炭水化物(g) 塩分(g) カルシウム(mg) 鉄分(g)
サバス
ジュニア プロテイン
マスカット風味(無果汁)
52 6 0.1 6.8 0.13 100 4.5
サバス
ジュニア プロテイン
ココア味
50 6 0.6 5.1 0.2 420 4.6
ウイダー
ジュニア プロテイン
<ヨーグルトドリンク味>
78 8.4 0.4~1.4 9 0.03~0.1 500 4.6
ウイダー
ジュニア プロテイン
<ココア味>
74 8.4 0.8 8.2 0.25 500 4.6
セノビック
ミルクココア味
78 1.5 0.6 17 0.04~0.4 260 6
セノビック
ヨーグルト味
78 0.18 0.1 19 0.00~0.02 260 6
ウイダーin
バープロテイン
ベイクドチョコ
164 10 8.4 12.2 0.15
 
ウイダーinバープロテイン
バニラ
188 10 9.9 14.8 0.27  

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