円形脱毛症・抜毛癖
円形脱毛症とは?
環境変化(生活状況の変化)、ストレス、自律神経的要因、免疫学的要因など様々な原因が基礎にあるところに、ある何かきっかけが働いて脱毛が発症します。通常は2~3cmの円形ないし卵円形の脱毛を呈します。単発のものは2~3ヵ月で自然治癒することが多いのですが、脱毛部位が全頭に拡大した全頭脱毛症は難治なことが多いです。
抜毛癖とは?
強迫的に繰り返し自らの毛を抜くもので、抜毛は限局性で手の届く範囲にみられ、頭髪に多いが眉毛や睫毛などにも起こります。腐生形かつ卵円形の不完全脱毛巣で、長短不揃いな毛の断端や再生毛がみられます。他人の見ていないところでこっそり抜く場合がほとんどで、質問すると抜毛行為について自ら認めることが多くみられます。この行為は、強迫性・秘めた攻撃性による行動であることを理解することが必要です。