慢性反復性頭痛
心因性頭痛とは?
頭痛の部位が一定せず頭痛以外に腹痛や悪心など他の症状を訴えることが多く、頭痛時の状況が依存的・誇張的であり、頭痛の開始時期に心理的な問題があるのが特徴です。明らかな器質的な原因がなく、ストレス等の心因により頭痛を訴えるもので、一日中続く場合や、起床時には強い頭痛を訴え、学校を休むと午後からは楽になる場合などがあります。性格的にわがままな子に多く、身体所見、検査所見に異常は認められません。
起立性調節障害の症状としての頭痛や、器質的な疾患として、尿崩症や脳腫瘍も午前中の持続的な頭痛を訴えるので注意が必要です。
片頭痛とは?
家族性に出現し、女性に多く、前兆のあるものとないものに分けられます。典型的な前兆は閃輝性暗点、半盲、半身の知覚障害であり持続時間は30分以内です。頭痛は片側性かつ拍動性であり、治療しないと4~72時間持続し、日常生活に支障をきたす程です。歩行などの日常動作で増悪することがあり、悪心・嘔吐を伴うことが多く光や音に敏感になります。
緊張性頭痛とは?
非拍動性両側性の圧迫されるような締め付けられるような痛みであり、前額部、後頭部、項部に起こります。持続時間は30分~7日で、片頭痛にみられるような前兆もなく日常動作で増悪することもありません。悪心・嘔吐を伴うことも少ないようです。