心因性発熱
明らかな器質的な原因がなく、ストレス等の心因により発熱を呈するもので、熱は軽度から中等度であり、38℃以上になる場合もあります。遷延する場合は発熱以外の症状を伴いません。熱のみに関心が向くことで、さらに発熱を増悪させていきます。血液検査などで異常が認められず、熱の割に熱感がなく、解熱時に発汗がなく、解熱剤に反応しないなどの特徴があります。
詐熱との違いは、発汗、皮膚温の上昇、心拍数の増加を伴い、心理社会的ストレス(塾など)と発熱の時間的一致が認められます。
詐熱の特徴は?
①自分で熱を測りたがる。
②熱を測る時、必要以上に時間をかけたり、モゾモゾしたりする。
③しばしば40℃以上の高熱がみられる。
④発熱による身体変化(顔面紅潮・熱感など)がみられない。
⑤解熱が急激で発汗を伴わない。
⑥病感が乏しい。
⑦診察・検査で異常が認められない。
⑧監視検温をすると平熱である。
⑨子供の大きな心因が背景にある。