思春期脊椎側弯症
思春期男児の約5%と思春期女児の10~14%に軽度の脊椎湾曲が認められます。これは年少児の2~4倍です。脊椎側弯は、身長成長速度がピークの時、すなわち女児では12歳頃、男児では14歳頃に発症します。
臨床症状としては、脊椎側弯、両肩・肩甲骨の不等高、肋骨隆起、胸郭とウェストラインの非対称がみられます。神経学的異常はなく疼痛もありません。年齢、成長速度は変形の増悪と密接に関係するので、年齢、身長、体重、座高、第二次性徴の程度を調べ変形増悪の予測に役立てます。
スクリーニング検査として、前屈時(Adams検査)の後胸壁の非対称が最も初期に認められます。
発育途上の場合は装具療法を行い、強度の場合は矯正手術の対象となります。