包茎
包茎とは包皮を反転できない状態をいいます。出生時の包茎は生理的で、時間の経過とともに包皮と亀頭の間の癒着が分離し、包皮輪が弛緩します。包皮切除を受けていない男児の90%は、3歳までに十分に反転できるようになります。乳児において過剰な包皮は生理的なもので、包皮切除を必要としません。年長児の包茎には、生理的なもの、包皮の先端での炎症や瘢痕による病的なもの、包皮切除後に起こるものなどあります。
仮性包茎
通常は、亀頭が包皮で覆われていますが、手で包皮を容易に反転させ亀頭を完全に露出できる状態のものです。日本人では成人の7割が仮性包茎と言われています。陰茎を清潔に保つ為に、入浴時に包皮を反転させ亀頭を露出させて、石鹸などできれいに洗いましょう。
真性包茎
包皮輪が狭い為に包皮を反転できない状態のものです。思春期を過ぎても真性包茎の場合は、手術の対象となります。入浴時に痛くない程度に包皮を少しずつ剥いて洗うことを繰り返すと、大部分は数ヵ月で亀頭が露出できるようになります。
嵌頓包茎
包皮を無理に反転させ、亀頭を露出させた後、包皮を元に戻せなくなった時に発生します。反転した包皮内で有痛性の静脈うっ血が起こり、浮腫によって疼痛が生じ、包皮を元の位置に戻せなくなります。この場合は、早急に包皮を元に戻す必要があり、治療の対象となります。