ざ瘡(ニキビ)
思春期の男女に多く、脂性の皮膚の上にできます。これは、性腺の働きが盛んになり、男性ホルモンの刺激で脂腺の働きが高まり、同時に毛包の角層が厚くなって、毛孔を狭くして、皮脂が皮膚表面に流れ出ていくのを防ぐ為といわれてます。性成熟に伴って発現するので、女子の方が男子より2~3年早く発現します。
男性ホルモンの作用が女性ホルモンの作用に比べて多い場合に発現する為、ざ瘡のある女子は、月経が不順であったり、月経痛が強い場合があります。
ざ瘡はチョコレート、ココア、コーヒーのような刺激物、クリーム(アイスクリーム・ショートケーキなど)、バター、チーズ、お汁粉、あんみつなどのような糖分多いもの、白桃、バナナなどの果物で悪化します。
病変の種類は、面皰、丘疹、膿疱、膿瘍です。面皰は小さい丘疹で、白色のものと、中央の毛孔が黒色を呈するものとあり、自覚症状はありません。次いで紅色の丘疹を生じ、さらに重症になると膿疱や膿瘍が作られ瘢痕を残します。
家庭では、殺菌剤入洗顔料で洗顔します。化粧品は乳液など油分の少ないものにして、メーキャップ化粧品やコールドクリームは避けた方がよいです。
外用剤としては、非ステロイド系抗炎症外用剤や抗菌剤クリームが使用されます。内服剤としては、抗生物質、ビタミン剤、女性ホルモン剤、肝庇護剤などがあります。