泣き入りひきつけ
泣き入りひきつけとは?
生後6ヵ月~1歳6ヵ月の乳幼児が、激しく泣いた後、呼吸を止めぐったりさせ、顔面を蒼白にし、意識消失、後弓反張(体を後方へ反らせる)、時に痙攣を伴う発作です。
症状は?
発作は、転倒による痛み、かんしゃく、叱られる、欲求不満など誘因が必ず存在することが特徴です。これらの誘因により激しく泣き、数秒以内に呼吸を止め、意識を消失させ、顔面・口唇が蒼白になったり、チアノーゼが出現したりします。全身の脱力に続いて、痙攣を伴い、後弓反張(体を後方へ反らせる)がみられることもあります。
発作の終了と共に意識は回復し、正常行動に戻りますが、時に四肢の脱力が軽度残ったり、睡眠へ移行することもあります。全経過は1分以内に終了します。
予後は?
本症は、5歳までに85%が、6歳までに90%が自然消失し、遅くとも7歳までには消失します。てんかんへ移行することは極めてまれです。