成長ホルモン分泌
不全性低身長症
成長ホルモン分泌不全性低身長症とは?
脳下垂体からの成長ホルモンの分泌が低下したり、欠如して起こる低身長です。その90%以上が原因不明であったり、出生時に何らかの原因で脳下垂体付近に損傷を受けたことで起こる「特発性」です。また、脳腫瘍や頭部外傷など、主に後天的な原因で脳下垂体付近に損傷が加わり、成長ホルモンの分泌が悪くなることがあり、これを「器質性」と言います。「器質性」の多くは脳腫瘍です。
特発性成長ホルモン分泌不全性低身長症の場合、生まれた時は平均身長でも1歳頃から成長曲線が低めになり、3歳以降に-2SDの曲線を下回ることが多いのが特徴です。3歳から6歳くらいでSD低下がみられた場合には、特に注意が必要です。
器質性成長ホルモン分泌不全性低身長症の場合、これまで順調だった身長の伸びが、ある時期から急に悪くなることが特徴です。
特発性成長ホルモン分泌不全性低身長症の身体的特徴
①身長は非常に低いがプロポーションは保たれています。
②年齢の割に声が高い。
③二次性徴が遅く、睾丸や卵巣の発達が遅れています。
④幼児様顔貌です。
特発性成長ホルモン分泌不全性低身長症