予防接種の時期
Hib(インフルエンザ菌B型)ワクチン
接種時期:
①生後2ヵ月以上5歳未満の児が定期接種の対象です。
②標準として生後2ヵ月以上7ヵ月未満で接種を開始します。病気にかかる前に予防する為に、乳児早期からの接種が大切です。
③接種を忘れた場合、接種対象月齢範囲内であれば、気付いた時点での接種が勧められます。
接種開始月齢と接種回数:
①接種開始時期が生後2ヵ月以上7ヵ月未満の場合、初回免疫は4週以上の間隔で3回接種、3回目の接種から概ね1年(標準的には7~13ヵ月)の間隔をあけて1回の追加接種、したがって、合計4回接種します。但し、2回目・3回目の接種は1歳までに行ないます。
②接種開始時期が生後7ヵ月以上12ヵ月未満の場合、初回免疫は4週以上の間隔で2回接種、2回目の接種から概ね1年(標準的には7ヵ月以上)の間隔をあけて1回の追加接種、したがって、合計3回接種します。但し、2回目の接種は1歳までに行います。
③接種開始時期が生後12ヵ月以上5歳未満の場合、1回のみ接種します。
小児用肺炎球菌ワクチン
接種時期:
①生後2ヵ月以上5歳未満の児が定期接種の対象です。
②標準として生後2ヵ月以上7ヵ月未満で接種を開始します。病気にかかる前に予防する為に、乳児早期からの接種が大切です。
③接種を忘れた場合、接種対象月齢範囲内であれば、気付いた時点での接種が勧められます。
接種開始月齢と接種回数:
①接種開始時期が生後2ヵ月以上7ヵ月未満の場合、初回免疫は4週以上の間隔で3回接種、3回目の接種から60日以上の間隔をあけて1回の追加接種(生後12ヵ月~15ヵ月が望ましい)、したがって、合計4回接種します。但し、2回目・3回目の接種は1歳以降には行いません。
②接種開始時期が生後7ヵ月以上12ヵ月未満の場合、初回免疫は4週以上の間隔で2回接種、2回目の接種から60日以上の間隔をあけて1回の追加接種(生後12ヵ月以降)、したがって、合計3回接種します。但し、2回目の接種は生後13ヵ月以降には行いません。
③接種開始時期が生後12ヵ月以上24ヵ月未満の場合、60日以上の間隔で2回接種します。
④接種開始時期が生後24ヵ月以上5歳未満の場合、1回のみ接種します。
※上記①②について、初回免疫は1歳までに完了し、追加免疫は1歳以降に接種します。
四種混合ワクチン
接種時期:
①生後2ヵ月以上90ヵ月未満の児が定期接種の対象です。
②百日咳は乳児早期に重症化しやすく、ポリオ流行時は年少児に多発するので、生後2ヵ月になったらできるだけ早く接種しましょう。
③接種を忘れた場合、接種対象月齢範囲内であれば、気付いた時点での接種が勧められます。
第1期初回免疫と第1期追加免疫:
①第1期初回免疫は、3週以上の間隔で3回接種します。生後2ヵ月以上12ヵ月未満が標準的な接種期間です。
②第1期追加免疫は、初回免疫終了後12ヵ月~18ヵ月以上経過した時点で1回接種するのが標準的ですが、初回免疫終了後6ヵ月以上の間隔をあけていれば接種可能です。
BCG
接種時期:
①1歳未満の児が定期接種の対象です。標準的な接種期間は生後5ヵ月以上8ヵ月未満です。
②BCGによる重篤な副反応が出現しやすい先天性免疫不全症の児への接種を避ける為に、生後3ヵ月以降の接種が望ましいとされてます。
MR(麻疹・風疹混合)ワクチン
接種時期:
①第1期は、生後12ヵ月以上24ヵ月未満の児が定期接種の対象ですが、1歳になったらなるべく早く接種して下さい。
②第2期は、5歳以上7歳未満の児が定期接種の対象で、小学校入学前の4月1日から3月31日までに接種します。
水痘ワクチン
接種時期:
①1歳以上の未罹患者が対象です。
②1歳以上3歳未満の児が定期接種の対象です。
接種間隔:
①1回目の接種から3ヵ月以上の間隔をあけて2回目を接種します。標準的には6ヵ月~12ヵ月の間隔で2回接種します。
日本脳炎ワクチン
接種時期:
①第1期は、生後6ヵ月以上90ヵ月未満の児が定期接種の対象です。
②第2期は、9歳以上13歳未満の児が定期接種の対象です。
接種間隔:
①第1期初回免疫は、1~4週の間隔で2回接種します。3歳が標準的な接種期間です。
②第1期追加免疫は、初回免疫終了後6ヵ月以上の間隔をあけて1回接種します。標準的には概ね1年あけて接種します(4歳)。
③第2期は、9歳以上13歳未満で接種します。9歳が標準的な接種期間です。
特例対象者:
平成7年4月2日から平成19年4月1日生まれで20歳未満の方は、本人または保護者の希望があれば、第1期(3回)、第2期(1回)の接種が公費で受けることができます。但し、第2期は9歳以上で接種します。
平成19年4月2日から平成21年10月1日生まれの方は、本人または保護者の希望があれば、第2期(9歳から13歳未満)の時に第1期の不足分が接種できます。
二種混合ワクチン
接種時期:
①11歳以上13歳未満の児が定期接種の対象です。11歳が標準的な接種期間です。
②接種を忘れた場合、気付いた時点での接種が勧められます。
B型肝炎ワクチン
接種時期:
①1歳未満の児が定期接種の対象です。
②0歳以上であれば接種可能です。
接種間隔:
①4週以上の間隔をあけて2回接種、1回目接種から20週以上の間隔をあけて3回目を接種します。したがって、合計3回接種します。
②生後2ヵ月~9ヵ月が標準的な接種期間です。
③標準的には、4週の間隔をあけて2回接種、1回目接種から20~24週の間に3回目を接種します。
子宮頸がん予防ワクチン
接種時期:
①定期接種の対象者は、小学校6年生、中学校1年生~3年生、高校1年生の女子です。中学1年生の女子が標準的な接種期間です。
②子宮頸がんや尖圭コンジロームの原因となるヒトパピローマウィルスは主に性行為で感染しますから、初めての性交前に接種することが、疾病予防に最も効果があります。
③年齢を経て性交渉の回数が増加するにつれて、ヒトパピローマウィルスによる疾病を予防できる効果は徐々に低下します。
接種間隔;
①サーバリックスは、初回接種から1~2.5ヵ月の間隔をあけて2回目を接種、初回接種から5~12ヵ月あけて3回目を接種します。標準的には、初回接種から1ヵ月後に2回目を接種、初回接種から6ヵ月後に3回目を接種します。
②ガーダシルは、初回接種から1ヵ月以上あけて2回目を接種、初回接種から5ヵ月以上あけて3回目を接種します。標準的には、初回接種から2ヵ月後に2回目を接種、初回接種から6ヵ月後に3回目を接種します。
③シルガード9(1回目の接種を15歳未満で受ける場合)は、1回目と2回目の間隔を6ヵ月以上あけて接種します。接種間隔が5ヵ月未満の場合は3回目の接種が必要になります。標準的には、初回接種から6ヵ月あけて2回目を接種します。
④シルガード9(1回目の接種を15歳以上で受ける場合)は、初回接種から2ヵ月以上あけて2回目を接種、初回接種から6ヵ月以上あけて3回目を接種します。標準的には、初回接種から2ヵ月後に2回目を接種、初回接種から6ヵ月後に3回目を接種します。
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接種対象年齢 | 標準的な 接種年齢 |
四種混合・1期初回 |
生後2ヵ月~90ヵ月未満(15歳未満)(3~8週毎に3回) | 生後2ヵ月~12ヵ月(3~8週毎に3回) |
四種混合・1期追加 | 1期初回接種(3回)後、6ヵ月以上の間隔をおく | 1期初回接種(3回)後、12ヵ月~18ヵ月の間隔をおく |
二種混合 | 11歳~13歳未満 | 小学校6年生(11歳) |
Hibワクチン初回免疫 | ■生後2ヵ月~7ヵ月未満の場合 :4~8週毎に3回接種(1歳までに終了する事) ■生後7ヵ月~12ヵ月未満の場合 :4~8週毎に2回接種(1歳までに終了する事) ■1歳~5歳未満の場合 :1回のみ接種 |
生後2ヵ月~7ヵ月未満(1歳までに終了する事) |
Hibワクチン追加免疫 | ■生後2ヵ月~7ヵ月未満に初回免疫を行った場合 :初回終了後、7ヵ月~13ヵ月の間隔をおく ■生後7ヵ月~12ヵ月未満に初回免疫を行った場合 :初回終了後、7ヵ月~13ヵ月の間隔をおく |
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小児用肺炎球菌ワクチン | ■生後2ヵ月~7ヵ月未満で接種を開始した場合 :4週以上あけて計3回接種(但し、3回目接種は生後12ヵ月未満まで完了する事)後、60日以上あけて4回目接種(生後12ヵ月~15ヵ月が望ましい) ■生後7ヵ月~12ヵ月未満で接種を開始した場合 :4週以上あけて計2回接種後、2回目から60日以上あけて3回目接種(但し、生後12ヵ月以降) ■1~2歳未満で接種を開始した場合 :1回目接種後、60日以上あけて2回接種 ■2~5歳未満で接種を開始した場合 :1回接種 |
生後2ヵ月~7ヵ月未満 ※1歳未満で接種を開始した場合は、初回接種を1歳までに完了する事。 |
BCG | 1歳未満 | 生後5ヵ月~8ヵ月未満 |
MR(麻疹・風疹)1期 | 生後12~24ヵ月未満 | 生後12ヵ月~15ヵ月未満 |
MR(麻疹・風疹)2期 | 小学校就学前の1年間 | 未就学児 |
日本脳炎1期初回 | 生後6ヵ月~90ヵ月未満(1~4週あけて2回) | 3歳(1~4週あけて2回) |
日本脳炎1期追加 | 生後6ヵ月~90ヵ月未満(1期初回終了後、6ヵ月以上間隔をおく) | 4歳(1期初回終了後、概ね1年おく) |
日本脳炎2期 | 9歳~13歳未満 | 小学校4年生(9歳) |
水痘初回 | 1歳以上(定期予防接種は3歳未満) | 生後12ヵ月~15ヵ月未満 |
水痘追加 | 初回終了後3ヵ月以上間隔をおく |
初回終了後6ヵ月~12ヵ月の間隔を置く(1歳~3歳未満) |
B型肝炎ワクチン | 0歳以上(定期予防接種は1歳未満)(4週あけて2回接種、1回目接種から20週~24週あけて3回目接種) | 生後2ヵ月~9ヵ月 |
子宮頸がん予防ワクチン (サーバリックス) |
10歳以上の女性 2回目:初回接種1ヵ月~2.5ヵ月後 3回目:初回接種5ヵ月~12ヵ月後 |
中学1年生 12歳~16歳の女性(小学校6年生~高校1年生) 2回目:初回接種1ヵ月後 3回目:初回接種6ヵ月後 |
子宮頸がん予防ワクチン (ガーダシル) |
9歳以上の女性 2回目:初回接種1ヵ月以上 3回目:初回接種5ヵ月以上 ※1年以内に3回接種することが望ましい nbsp; |
中学1年生 12歳~16歳の女性(小学校6年生~高校1年生) 2回目:初回接種2ヵ月後 3回目:初回接種6ヵ月後 |
ロタウィルスワクチン (ロタリックス) |
生後6週~24週 (4週以上あけて2回接種) ※14週6日までに開始する事 ※生後24週未満までに完了する事 |
生後8週~15週未満 |
ロタウィルスワクチン (ロタテック) |
生後6週~32週 (4週以上あけて3回接種) ※14週6日までに開始する事 ※生後32週未満までに完了する事 |
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おたふくかぜワクチン1回目 | 1歳以上の未罹患者 | 生後12ヵ月~16ヵ月未満 |
おたふくかぜワクチン2回目 | 1回目接種後3ヵ月以上あける | 5歳~7歳未満(MR2期と同時期) または、1回目接種3ヵ月後から2歳頃まで |
インフルエンザワクチン | 生後6カ月以上 (13歳未満は、2~4週開けて2回接種) (13歳以上は、1回接種) |
生後6カ月以上 (13歳未満は、4週開けて2回接種) (13歳以上は、1回接種) |
成人用肺炎球菌ワクチン | 65歳以上 | 65歳 |