間隔の決まりは特にありませんが、続けて用いる場合は5~6時間程度あけるのがよいでしょう。
5~6時間位を目安に、38.5℃以上で使用するのが一般的です。但し、38℃以上でぐったりしていたり不機嫌であったりする場合は、38℃以上で使用しても構いません。特に年長児では、38℃以上で苦しいようなら使用して構いません。
作用の異なる坐薬(嘔吐止めなど)を続けて挿入する場合は、最初に入れた坐薬が溶けてしまう15分位後が目安です。
発熱は生体の防御反応であり、解熱剤を使用して熱を下げることによって、不快感や体力の消耗を防ぐことが主目的です。高熱によって脳が障害を受けることはほとんどありません。
坐薬を入れた直後に排便した場合はもう一度使用します。15分以上経って排便した場合は、坐薬が溶けて吸収されている可能性があるので1~2時間程度様子をみて、高熱(39℃以上)が続くようなら再度使用しても構いません(高熱が持続する場合は必ず体を冷やしましょう)。
排便したものの中に坐薬の形が残っていない場合は、ほぼ吸収されたと考えて下さい。
一般に、坐薬を入れた後少なくとも30秒程度は肛門部を押さえておくと効果的です。
発熱は生体の防御反応の1つで、細菌やウィルスの力が強い時は熱が下がりにくいこともあります。一概に効果が悪いとはいえません。
37.5℃以上の時は、まずは体や頭を冷やして下さい。但し、悪寒がある場合は体を暖めて、1時間程度したら暑くなるので冷やしてあげましょう。
解熱剤は患児の体重や年齢によって量が異なるので、成長期の小児の場合、以前の解熱剤が効かない場合があります。6ヵ月毎に新しい解熱剤をもらうほうがよいでしょう。
平成12年11月に厚生省よりジクロフェナクナトリウム含有の解熱剤とインフルエンザ脳炎・脳症の重症化との因果関係は明確には認められておりませんが、ジクロフェナクナトリウム使用群については有意に死亡率が高いこと等を含め、インフルエンザ脳炎・脳症において、ジクロフェナクナトリウムの投与を禁忌する旨、通知がありました。
【薬品名】ボルタレン、アデフロニック、サフラック、アナバン、イリナトロンなど