抗生物質は病気の原因となっている細菌を殺し、病気の症状をよくしたり、二次的に他の病気にならないように予防してくれます。
また、抗生物質には色々な種類がありますが、病気の原因になっていると思われる細菌に応じて選択されるので、その時の症状によって、または兄弟間でも異なることがあります。
小児用抗生物質には色々な色がありますが、症状によって選択が異なるので、色によって強弱が決まるわけではありません。
また、シロップに溶かす場合とそのまま飲む場合では、薬剤の選択が異なる場合があります。
テレビなどで放映されている抗生物質の乱用、MRSAの問題などをみて不安になっている人が多いですが、患児の現在の症状の原因となっている細菌を殺してくれる抗生物質を適切に選び、安易に使いすぎなければ問題はほとんどありません。医師が処方した量を適切な期間きちんと服用して下さい。
何日間という決まった日数はありませんが、他の薬と同様に、処方された日数分をきちんと服用するのが最も好ましく、中途半端でやめると病気が再発する可能性があります。薬がなくなったら必ず受診しましょう。
抗生物質が体内で勢いをふるっている細菌の発育を抑えたり、殺菌したりすることで二次的に熱が下がっていきます。しかし、熱は症状の中の1つで、細菌が体内に残っていると病気が再発したり回復を遅らせることもあるので、熱が下がってもすぐに抗生物質は中止にはなりません。
抗生物質はウィルスには効きませんが、二次的に細菌による感染が考えられる時やその可能性がある時は、抗生物質を服用するメリットがあります。