アミノインデックス
(AICS)
アミノインデックス(AICS)とは?
アミノインデックス(AICS)とは、血液中のアミノ酸濃度を測定し、健康な人と癌である人のアミノ酸濃度のバランスの違いを統計的に解析することで、現在癌であるリスクを評価する検査です。自覚症状のない時に行う検査です。
アミノインデックス(AICS)の特徴は?
①血中のアミノ酸濃度測定による全く新しいタイプの検査です。
②一度の採血で複数(男性5種、女性6種)の癌を同時に検査できます。
③早期の癌にも対応した検査です。
④採血による簡便な検査であり、健康診断で同時に受診できます。
アミノインデックス(AICS)は、現在癌であるリスクを報告します。
それぞれの癌について、現在癌である確率を0.0~10.0の数値(AICS値)で報告します。リスクの傾向は数値が高い程、癌である確率が高くなります。
また、このAICS値からリスクを判断する目安として、「ランクA」「ランクB」「ランクC」に分類され、癌であるリスクの傾向が3段階で示されます。「ランクA」よりも「ランクB」、「ランクB」よりも「ランクC」が、癌であるリスクが高いという評価になります。
癌のリスクとは?
AICSは、血中のアミノ酸濃度バランスを解析することによって、現在癌であるリスクを評価するものであり、生涯に渡ってのリスクを予測するものではありません。
なお、癌の有無を直接調べる検査ではありませんので、検査結果区分が「ランクA」でも、癌でないとは言い切れません。また、「ランクB」や「ランクC」でも、必ずしも、癌である訳ではありません。
AICSの対象となる癌の種類は?
検査の対象となる癌の種類は、胃癌、肺癌、大腸癌、膵臓癌、前立腺癌(男性のみ)、乳癌(女性のみ)、子宮癌・卵巣癌(女性のみ)です。
検査の対象者について
AICSは、下記年齢の日本人(妊娠されている方を除く)を対象として開発された検査です。これらの方以外のAICS値は評価対象外となります。
なお、下記に該当される方は、AICS値に影響がありますので検査は受けられません。
・妊娠されている方、
・授乳中の方、
・癌患者(治療中を含む)の方、
・先天性代謝異常の方、
・透析患者の方
AICS検査に影響を与える可能性がある病気について
現在下記の病気に罹っている方は、AICS値に影響を与える可能性がありますが、検査の対象外とするものではありません。
下記の病気による影響で、癌でないのにAICS値が高くなりうることがあります。
①AICS値(肺):慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎、非結核性抗酸菌症、肺結核、肺気腫、無気肺
②AICS値(前立腺):前立腺肥大、糖尿病
③AICS値(子宮・卵巣):子宮筋腫、子宮内膜症、良性卵巣腫瘍
④複数のAICS値:脳梗塞