低身長・二次性徴・性ホルモン・思春期内科 // みらいクリニック(スマホ版)

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み ら い ク リ ニ ッ ク
小児科を中心とした地域医療と
思春期医療のクリニックです
(一般内科外来もあります)

休診日:木曜日・日曜日・祝日他
(水曜日は、午後休診です)

思春期中期


 Tanner性成熟度分類のⅢ~Ⅳ度の時期です。

生物学的発達

 思春期中期には、初期の年間成長率6~7cmを上回る速さで成長が促進します。平均的な女子では、成長速度は11.5歳時にピークに達し、この時点での最高年間成長率は8.3cmで、その後は低下して16歳で止まります。平均的な男子では、成長スパートは女子より遅く、13.5歳児に9.5cmとピークに達し、その後低下して18歳で止まります。体重増加が数ヵ月遅れて同様の変化を示します。男子は筋量と筋力の両方において女子よりも大きな増加を示します。平均的な思春期前の小児の約80%を占める徐脂肪体重は、思春期中期になると、男子では90%まで増加し、女子では皮下脂肪蓄積に伴い75%まで減少します。
 恥毛の性成熟度Ⅲ度、性器の成熟度Ⅳ度の男子は通常、この後に成長ピークを迎えますが、同段階の性成熟度に区分される女子の多くは、成長ピークを過ぎています。男子の肩幅と女子の腰周りが広くなることもホルモンで決定されています。皮脂腺とアポクリン腺が刺激を受ける為、ざ瘡と体臭が生じます。
 睡眠パターンや睡眠欲求の生理的変化が、怠惰と間違えられる場合があります。思春期は入眠や覚醒が困難であり、好みや典型的な自己調節に基づく睡眠スケジュールに相反する早い学校始業時刻に対して特にその傾向がみられます。
 初経は性成熟度Ⅲ度までに30%、性成熟度Ⅳ度までに90%が経験します。通常、成長スパートの始まりから約1年後に起きます。初経後1~2年は約50%が無排卵性です。初経前に子宮の構造は成熟し、膣分泌が増加し、透明な帯下(生理的白色帯下)がみられます。男子では性成熟度Ⅲ度の段階で、陰茎の長さと太さが増加する他、精液中に精子を認めるのが普通です。

認知発達と道徳発達

 思春期中期では、多くは多面的に思考するようになり、仮想的状況や、種々の行動や決定と異なる結果との関係を熟考できるようになります。複雑な決定ができるようになりますが、意思決定は著しく情緒の影響を受けやすくなります。性別によっても知的発達に差があり、女子が男子より早い年齢から発達します。
 形式的論理的思考への移行に伴い、疑問と分析が広範に行われるようになります。社会の複雑さを理解し、自己内省し、自分自身の先を見通すことができる他、道徳的、法律的観点から自己の行動を理解し始める認知能力を備えています。道徳的慣習に対する疑問が、個人的な倫理規定を育てます。この倫理規定は親と同じであることもあれば、異なることもあります。

自己概念

 自己の身体の変化を受け入れるようになり、未来の選択肢を考えるにあたって理想主義をとるようになります。仲間とのつながりが、自己同一性と自己像の確立に重要なステップとなります。洋服のスタイル、友人、仲間、興味を毎月変えて、様々な個人を演じることも多く、人生の意味について哲学的に思索し、悩むことも多くあります。内心の動揺や精神的苦痛を強く感じることも多くなります。女子は対人関係によって自分自身と仲間とを特徴づける傾向(「私は親友のいる女の子だ」)がありますが、男子は集団としての能力に重点を置く傾向(「僕はスポーツが得意だ」)にあります。男女ともにありますが、特に男子では、仲間より発達が遅いと自己像がよくなく、学校生活が困難になる割合が高いようです。

家族・仲間・社会との関係

 仲間との関係強化と家族からの分離にエネルギーを向ける為、親との関係は緊張が高まり、距離を置くようになります。デートは親子の闘いで攻撃の的となりますが、親子間の本当の問題は、「誰と出かけるか」「何時に帰るか」といった具体的なことでなく、分離という事実です。この期間を切り抜けるのに援助を必要とする程の困難を経験するのは、青少年のうち20~30%です。目に見える相違を持つ青少年は、社会的能力や自信を得にくくなる危険性があり、良好な関係を築くことが困難になる場合があります。

将来の選択肢の検討として、大人として何をすべきかを真剣に考え始めます。この過程には自己評価と可能な機会の探索が含まれ、理想的なモデルでなく、現実的なロールモデルの存在が必要です。

セクシャリティ

 ゲイ、レスビアン、両性愛者、トランジェスターの若者が、自身が引き付けられる相手や性同一性を認識する時期です。性的思考に加えて、愛情、誠実さ、礼儀に関する信念などを含めて、性同一性における他の重要な問題を分類し始めます。この年齢でのデートの関係は表面的なものが多く、親密さよりも魅力や性的体験が強調されます。ほとんどの青少年が妊娠、後天性免疫不全症候群(HIV)、その他の性感染症のリスクに関する知識を持っていますが、知識が常に行動を制御するわけではありません。最初の性交時に何らかの避妊手段や性行為感染症の予防を行っている青少年は70%以下です。

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