低身長・二次性徴・自費・治療 // みらいクリニック(スマホ版)

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み ら い ク リ ニ ッ ク
小児科を中心とした地域医療と
思春期医療のクリニックです
(一般内科外来もあります)

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(水曜日は、午後休診です)

思春期遅発症

思春期遅発症とは?

 現在の日本人では、男子で13歳、女子で12歳になり思春期徴候(二次性徴)が認められない場合には病的な思春期遅発を疑う基準であり、男子14歳、女子13歳はその可能性が高いと考えられます。

男児では、
①14歳以上で外性器が小児様で、睾丸、陰嚢、陰茎の発育が認められない。
②15歳以上で陰毛発生がない。
③16歳以上でヒゲ、変声、腋毛の発現をみない。
女児では、
①11歳以上で乳房発育開始がない。
②13歳以上で陰毛発生がない。
③14歳以上で初潮をみない。

症状は?

 男子では、睾丸の位置不明や小睾丸、陰茎・陰嚢の発育不良、陰毛・ヒゲ・腋毛の未発達や欠如、変声が起こらないなどです。
女子では、乳房・乳輪の発育不良、陰毛の未発達や欠如、無月経などです。
男女とも二次性徴の遅れ以外に、低身長、骨年齢の遅れ、性ホルモンの分泌低下などを示すことがあります。

原因は?

 体質性(いわゆるオクテ)、染色体異常、視床下部-下垂体異常、副腎疾患、甲状腺機能低下症、脳腫瘍、慢性消耗性疾患、中枢神経系疾患、神経性食思不振症、愛情遮断症候群などがあります。

体質性思春期遅発症とは?

 思春期遅発を示す最も頻度が多い疾患で、男女共にみられ、通常よりも遅いものの最終的には思春期発達が完了します。
 成長に特徴があり、3~4歳まではほぼ正常の成長で、その後から成長率が低下し、6~13歳くらいで低身長(-2.0SD~-2.5SD)を示し、女子では12~13歳以降、男子では13~14歳以降から身長増加(思春期発来)がみられ、 最終身長は、両親からの予測身長と同程度、あるいは数cm程度低い身長になることが多いようです。また、両親のどちらかに思春期発達の遅れの家族歴を認めることが多いようです。

治療は?

 体質性思春期遅発症では、精神的影響が強く、長期間にわたる定期的な受診による経過観察が必要です。必要に応じてホルモン療法を行います。予後は良い疾患です。 その他の原因による思春期遅発症は、決して予後良好ではなく正常な妊娠能力を獲得したのは約14%です。

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