嘔吐下痢症
嘔吐下痢症とは?
冬になると乳幼児は嘔吐下痢症によくかかります。これは主にロタウィルスやアデノウィルスなどによってうつるウィルス性の病気です。保育園や幼稚園などで集団的に発生することがあります。突然吐き始め、続いて水のような下痢(レモン色~白色)になります。熱が出ることもあります。約1週間ぐらいで治ります。
ロタウィルス感染症
一般に48時間未満の潜伏期の後、軽度から中等度の発熱と嘔吐で始まり、続いて頻回の水様便が出現します。発熱・嘔吐・下痢の全ての症状が認められるのは約50~60%です。嘔吐と発熱は、一般に発症してから2日間のうちに弱まりますが、下痢は多くの場合は5~7日間持続します。特に乳児では、脱水が出現して急速に進行する場合があります。
治療の基本
薬も処方しますが、家庭での食事療法が一番大切です。吐き続ける時や脱水が強い時は、点滴や入院が必要になります。入浴は、嘔吐、下痢がひどい時は控えましょう。下痢の為に「おむつかぶれ」がひどくなるので、お尻を何度も洗ってあげましょう。便や嘔吐物にはウィルスが多数含まれているので、取り扱いに注意して、感染しないようにしましょう。
こんな時は早めに受診を
①吐きつづける時
②元気がなく、顔色が悪い時
③唇が乾いて、おしっこの量が少ない時
家庭看護(嘔吐したら)
横になっている時は、汚物による窒息や気管内誤嚥を防ぐために、顔を横に向けましょう。吐気が強い場合は、しばらく何も飲ませないようにしましょう。嘔吐物は感染の原因になるので注意しましょう。
吐気が落ち着いたら、水分を少量頻回に飲ませましょう。飲ませるものは、アクアライト、アクアサーナ、アルカリイオン飲料、ソリタ顆粒、番茶、白湯、薄めたリンゴ果汁など。母乳はそのまま、ミルクは2/3~1/2に薄めて飲ませて下さい。
嘔吐止めの坐薬がある場合は、その使用方法に従って使用しましょう。