小児科・思春期内科・低身長・二次性徴 // みらいクリニック(スマホ版)

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み ら い ク リ ニ ッ ク
小児科を中心とした地域医療と
思春期医療のクリニックです
(一般内科外来もあります)

休診日:木曜日・日曜日・祝日他
(水曜日は、午後休診です)

クループ症候群

クループ症候群とは?

 喉頭を含む上気道の急性・炎症性の吸気性呼吸困難状態の事です。
かぜをひいた時に喉の奥(声を出すところ)あたりが腫れて、オットセイの様な咳き(犬が吠える様な咳き)が出ます。声がかすれたり、出なくなったりします。喉の腫れがもっと強くなると、息を吸う時にゴーと音がして苦しがります。
 生後3ヵ月から6~7歳の小児に好発し、かぜが流行する寒い乾燥した季節に多発します。原因は、ウィルスが主体で60~75%を占めます。

種類

①急性喉頭気管気管支炎:最も多く、3ヵ月~3歳の乳幼児に好発し、ウィルス感染がほとんどです。一般的な症状が夜間に増強します。発病後24~48時間以内は危険な状態が起こる事があります。時に肺炎を合併します。
②急性感染性喉頭炎:多くはウィルス性で一部は細菌性の感染症です。呼吸困難の少ない軽症で3~4日で軽快します。
③急性喉頭蓋炎:3~7歳の小児にみられ、発生頻度は非常に少ないが、咽頭痛を訴えて数時間以内に嚥下困難、吸気性喘鳴を伴う重篤な呼吸困難となり、早急に適切な処置をしないと25%の致死率があります。

症状は?

 上気道炎症状から始まり、犬吠様咳嗽、嗄声あるいは無声、吸気性の喘鳴(ヒューヒュー、ピューピュー)が特徴的な症状です。症状が進行すると発熱を伴い喘鳴が持続的になり、多呼吸陥没呼吸がみられます。通常は3~4日から1週間続きます。

家庭で気を付ける事

①室内の加湿:湯気をたてる、加湿器を使う、洗濯物を干すなど、色々な手を使って空気を湿らせておく事が一番大切です。
②水分の補給:咳き込む時は飲み物を少しずつ何度も飲ませましょう。
③食べ物:息苦しさがなくなったら、本人の好きなものを与えましょう。
④入浴:息苦しい時や高熱の時以外は構いません。

緊急を要する症状は?

①水分を飲み込めなくなり、よだれが沢山でます。
②息を吸う時に胸をへこませる呼吸(陥没呼吸)をします。
③脈が非常に早くなります。
④起き上がって顎を前に、頭を後ろにし、口を開けて、あえぎ呼吸をします。

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