喘息様(性)気管支炎
喘息様(性)気管支炎とは?
喘鳴を伴う急性気管支炎のことで、気管支喘息に類似した症状が発現します。このような病態の根底には気道過敏性が存在すると考えられ、繰り返す場合の多くは気管支喘息です。
罹患する小児の50%が2歳以下で、特に2~10ヵ月の乳児が多く、生後2ヵ月未満の乳児は希です。また2歳以下の小児100人中、年間に6~11人がウィルス感染で喘鳴を発症するとの報告もあります。喘息様(性)気管支炎の原因の多くは、ウィルス感染です。
症状は?
発熱、鼻汁、咳嗽、そして喘鳴が主な症状です。増悪すると呼吸困難になる事があります。
家庭で気を付ける事
咳きは気道から異物を排泄させる生理的防御機構ですので、咳きを止めることは生体に不利になることがあります。
水分は頻回に十分与え(水分補給)、室内は湿度をできるだけ高く保ち(加湿)、空気は清潔にしましょう(保護者は禁煙)。
こんな時はもう一度診察を
①発熱が5日以上持続、あるいは解熱後の再発熱、無熱で経過中の発熱。
②哺乳や飲食ができない、ぐったりしている、顔面蒼白。
③呼吸回数が早い、苦しがる、眠れない。
④夜間咳きで眠れない、咳きで吐いてしまう。