突発性発疹(小児バラ疹)
突発性発疹とは?
生後4~5ヵ月から1歳ぐらいの乳児が、突然の高熱をだし、高熱が3~4日続きます。生れて初めての熱である事が多く、咳きや鼻水は出ません。熱が下がると、体中に発疹がでる急性ウィルス性疾患です。便もゆるくなります。はしか(麻疹)や三日ばしか(風疹)とは全然別の病気です。
原因は、ヒトヘルペスウィルスで、95%の小児が2歳までに感染します。ピークは生後6~9ヵ月で、感染は散発的に発生し、季節的傾向はありません。
症状は?
不機嫌を伴うことがある高熱の突然の発症を特徴とします。発熱は、約10日の潜伏期後、突然に出現し、発熱期間は1~5日(多くは3~4日)で、その後急激に解熱するのが特徴です。
発疹は、解熱の直前または直後(多くは解熱後12~24時間以内)に体幹より始まり、身体全体に出現する。但し、四肢への出現は少ない。発疹は1~3日で消失する。
家庭で気を付ける事
①高熱:とても高い熱が続きますが、熱で頭がおかしくなる事はありません。あわてないように、熱が続く間は赤ちゃんが過ごし易いようにして下さい。着せ過ぎや、掛け過ぎに注意し、嫌がらなければ氷枕で冷やすのもいいです。
②ミルク:飲みが少なければ、薄めてみてはどうでしょうか。アクアライトや果汁のほうを好むなら、それもいいです。熱があるので、水分を十分に与える事です。
③離乳食:食べるならいつも通りでいいです。
④入浴:高い熱がある時や元気のない時は、止めましょう。
こんな時はもう一度診察を
①ひきつけた時
②水分をあまりとらず、元気がない時
③高い熱が続いて心配な時は、昼間のうちにまた受診して下さい。