伝染性膿痂疹(とびひ)
伝染性膿痂疹(とびひ)とは?
ブドウ球菌、希に連鎖球菌による表在性皮膚細菌感染症であり、夏季に好発し、幼児から10歳前後までに多くみられます。顔面、四肢、体幹に好発します。掻痒感があります。多くは、擦り傷、虫刺され、湿疹などが誘因となって細菌感染を起こします。
特徴は?
最初は小豆大の水ぶくれができ、それが破れてただれ身体中に次々と伝染して広がっていきます。他の人にも伝染します。また、身体・顔・手足などの水ぶくれが化膿し、徐々に黄褐色の厚いかさぶたを作り、周りが赤く炎症を起こします。
治療は?
局所的に抗生物質軟膏の外用がよく効きます。全身的には抗生物質の内服を行います。場合によっては、かゆみ止めを併用します。
家庭で気を付ける事
①皮膚の清潔に心がける。
②お風呂は止め、シャワーにする。肌着は頻回に取り換える。
③擦り傷・虫刺され・湿疹などは、放置しないで早く治療する。
④かさぶたを引っ搔かない。爪は短く切る。
⑤水ぶくれの部分にカットバンなどを貼るといつまでもジクジクするので、貼らないで乾かすようにする。