小児科・思春期内科・小児アレルギー科 // みらいクリニック(新座市)

み ら い ク リ ニ ッ ク

~小児科を中心とした地域医療と思春期医療のクリニックです(一般内科外来もあります)~

溶連菌感染症

溶連菌感染症とは?

 エリスロトキシンを産生するA群β溶血性連鎖球菌によって起こる急性咽頭扁桃炎です。潜伏期は1~4日で、保菌者の唾液、鼻汁などが飛散することによって鼻・咽頭から侵入し、幼児・学童を中心に学校・家族などで集団で
冬から春に多発します。

特徴は?

 症状は、突然の高熱(38~39℃)、全身倦怠感、咽頭痛で始まり、頭痛、嚥下痛、軟口蓋の発赤・出血斑、滲出物を伴う扁桃腫大、全身の発疹、イチゴ舌、圧痛を伴う前頸部リンパ節腫脹などです。腹痛、嘔気、嘔吐がみられることもあります。発疹の出ない口の周りだけが白く見えることもあります。
発疹は頸部、腋窩、鼠径部などの間擦部位より出現し、全身に拡大します。点状紅斑がが密集し、一見するとびまん性潮紅にみえます。臀、肘、膝では、毛孔性角化性丘疹が集合します。発熱・発疹は4~5日で治まりますが、後から手足の皮膚が剥けることがあります。

治療は?

 通常は、抗菌剤投与により熱は1~2日以内に下がることが多いですが、合併症(急性糸球体腎炎・リウマチ熱)予防の為に、抗菌剤を7~10間内服します。治癒後2週間ぐらいして尿検査を受けると、合併症の早期発見ができます。

家庭で気を付ける事

 熱がある時は、湯冷まし、麦茶、スポーツドリンクなど、水分を十分に与えて下さい。食事は、消化の良いものを与えましょう。発疹の出ている間は入浴できませんので、身体を拭いてあげて下さい。

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scarlet05.jpgびまん性潮紅

scarlet01.jpg皮疹

scarlet04.jpg皮膚剥離

scarlet03.jpgイチゴ舌

scarlet02.jpg咽頭粘膜の発赤(咽頭炎)

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